定期を買える期間は、一か月、三ヵ月、六か月、たまに特定の鉄道会社で12か月定期がある程度です。
二か月、四か月、五か月などの端数の月数で定期の割引を活用するには、割引の仕組みを知って最もお得な組み合わせを選びましょう。
原則として、三か月定期は一か月定期よりも割引が効き、六か月定期は三か月定期よりも割引が効くわけですが、鉄道会社によらず月数の割引率が決まっています。
これら割引の良い期間を組み合わせて、二か月、四か月、五か月を一番安く買いましょう。
一か月定期と三か月定期の違い
三か月定期は、一か月定期の3倍から少々割り引かれます。具体的には
三か月定期=一か月定期×3 ×0.95
つまり5%割引です。
どこの大手鉄道会社でも同じですし、通勤、通学のどちらでも変わりません。(一部、都会の区間では例外があります)
二か月の定期はどれが一番安い?
一か月定期の料金を1とした場合、そのまま一か月定期を継続して二か月使うと、支払い総額は2になります。
一方、三か月の定期の支払い額を同じ考えで示すと
一か月定期 ×3 ×0.95 =2.85
買い方パターンを表にまとめて示します。
定期の買い方 | 定期の支払総額 |
一か月 | 1 |
一か月定期×2 | 2 |
三か月定期 | 2.85 |
よって、一か月定期の継続(2)< 三か月定期(2.85)となり、一か月定期を継続した方が得です。
三か月定期と六か月定期の違い
六か月定期は、一か月定期の6倍から割り引かれます。具体的には
六か月定期=一か月定期×6 ×0.9
つまり一割引きです。
どこの大手鉄道会社でも同じですし、通勤、通学のどちらでも変わりません。(一部、都会の区間では例外があります)
四か月の定期はどれが一番安い?
一か月定期の料金を1とした場合、そのまま一か月定期を継続して四か月使うと、支払い総額は4になります。
一方、三か月と一か月の定期を組み合わせた支払い額を同じ考えで示すと
三か月定期 ×3 ×0.95 =2.85
一か月定期 ×1 =1
合計 =2.85 +1 =3.85
その他の買い方パターンも示します。
定期の買い方 | 定期の支払総額 |
一か月×4 | 4 |
三か月定期+ 一か月定期×1 | 3.85 |
六か月定期 | 5.4 |
よって、三か月+一か月定期(3.85)< 六か月定期(5.4)となり、小刻みに定期を購入した方が得です。
五か月の定期はどれが一番安い?
一か月定期の料金を1とした場合、そのまま一か月定期を継続して五か月使うと、支払い総額は5になります。
一方、三か月と一か月の定期を組み合わせた支払い額を同じ考えで示すと
三か月定期 ×3 ×0.95 =2.85
一か月定期 ×2 =1
合計 =2.85 +2 =4.85
その他の買い方パターンも示します。
定期の買い方 | 定期の支払総額 |
一か月×5 | 5 |
三か月定期+ 一か月定期×2 | 4.85 |
六か月定期 | 5.4 |
よって、三か月+一か月定期×2(4.85)< 六か月定期(5.4)となり、やはり小刻みに定期を購入した方が得です。
また、一か月定期を継続し続けて五か月使う方が、一括で六か月定期を買うよりもお得です。
12か月定期の違い
首都圏の東急電鉄のみ、12か月定期を発売しています。
12か月定期は、一か月定期の12倍から割り引かれます。具体的には
12か月定期=12か月定期×12 ×0.9、つまり一割引きです。
六か月定期の割引率と変わりませんので、六か月以下では得をすることはありません。
ただし、七か月から11か月の利用期間では損得を正確にみないとわかりません。様々な組み合わせで比較してみます。
以下の表は、すべて一か月定期の料金を1とした場合の比較です。
定期の買い方 | 定期の支払総額 |
六か月定期 | 5.4 |
12か月定期 | 10.8 |
七か月 =六か月定期+一か月定期 | 6.4 |
八か月 =六か月定期+一か月定期×2 | 7.4 |
九か月 =六か月定期+三か月定期 | 8.25 (5.4+2.85) |
十か月 =六か月定期+三か月定期+一か月定期 | 9.25 |
十一か月 =六か月定期+三か月定期+一か月定期×2 | 10.25 |
12か月 =六か月定期+六か月定期 | 10.8 (5.4+5.4) |
十か月、十一か月の期間にわたり定期を使う場合も、12か月定期を買うよりも小刻みに六か月、三か月定期を組み合わせていく方が安くあがりますね。
12か月定期は、本当に12か月使うつもりのときを除けば、それより短い期間では得にならないのが結論です。
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