夏休みに通学定期を払い戻した方が得な人は? | 定期券のFAQ

夏休みに通学定期を払い戻した方が得な人は?

よくある質問

三か月定期、六か月定期を使っている大学生、高校中学の学生・生徒の方は、部活動や課外活動で通学する可能性がない人は誰でも、夏休み期間は定期を払い戻ししたほうが得です。

どのくらい得になるのか、以下で説明します。

なお、大半の鉄道会社では解約のタイミングが重要です。もし、4月6日から有効期限が始まる六か月定期を使っている場合、8月5日以前に払い戻しをしないとメリットがなくなります。

他のパターンも本文の後半で詳しく説明します。

基本:期間ごとの定期代

定期の期間割引率は各社でおおむね同一で、通勤定期・通学定期の区別はありません。

一か月定期の運賃を1とすると、三か月定期は 5%引きの 0.95として計算し、六か月定期は一割引きの 0.9として計算します。

支払総額は下記の表のようになります。これを基に、夏休みに定期を払い戻したときの支払総額を説明します。

4月5月6月7月8月9月支払総額
一か月定期
1
一か月一か月一か月一か月一か月6
三か月定期
0.95×3
三か月5.7
六か月定期
0.9×6
5.4

三か月定期の払い戻し損得

三か月定期は、解約の計算で使用済期間の運賃を差し引く時、一か月定期の運賃を使います。

7月から使い始めた三か月定期の場合、7月に通学で使用した期間が一か月に満たなくても、一か月に切り上げます。

具体的な計算は、下記の表のとおりです。

三か月定期を払い戻すとき
4月5月6月7月8月9月支払総額
三か月定期
0.95×3
三か月定期の
一か月使用済
1
3.85
払い戻し額2.85-1
=1.85
▲1.85
一か月定期
買い直し
11
合計 3.85+1=4.85
(2.85+(2.85-1.85)+1=4.85)

4月~6月、7月~9月の三か月定期総額=5.7

一方、夏休み前に解約+9月に買い直し=4.85

よって、夏休みの間は定期券を払い戻しした方が得です。

大学生は8月、9月にわたる長い夏休みのため、更に金額メリットが大きいです。

なお、名鉄、名古屋市営地下鉄、西鉄、京都市営地下鉄は、端数を日割りで計算する仕組みで利用者側に払い戻し額が増えるメリットがあります。

六か月定期の払い戻し損得

六か月定期は、解約の計算で四か月分の使用済期間の運賃を差し引く時、前の三か月分は三か月定期の運賃を、残りの一か月分は一か月定期の運賃を使います。

4月から使い始めた六か月定期の場合、7月に通学で使用した期間が一か月に満たなくても、四か月に切り上げます。

具体的な計算は、下記の表のとおりです。

六か月定期を払い戻すとき
4月5月6月7月8月9月支払総額
六か月定期の
四か月使用済
三か月定期+一か月定期
=2.85+1=3.85
3.85
払い戻し額5.4-3.85
=1.55
▲1.55
一か月定期
買い直し
11
合計 3.85+1=4.85

4月~9月の三か月定期総額=5.4

一方、夏休み前に解約+9月に買い直し=4.85

よって、夏休みの間は定期券を払い戻しした方が得です。

大学生は9月まで夏休みが続くため、一か月定期の買いなおしもなく、節約金額が大きくなります。

なお、名古屋市営地下鉄は、使用済月数の運賃をすべて一か月定期の運賃で足し合わせて計算するため、利用者側の払い戻し額が減るデメリットがあります。

【重要】払い戻しのタイミング

定期券での一か月はわかりにくいのですが、翌月の同じ日の前日までです。

普通の暦でいうと一月の一か月は1/1~1/31となるように、翌月の同じ日・2/1の前日が一か月の最終日です。

大半の鉄道会社は、一か月を一日でも超えると、使用済の月数が切り上げられ二か月になります。

具体的に、解約の期限日は以下のとおりです。

六か月定期

  • 4月1日に期限開始→7月31日を含む7/31以前に払い戻し
  • 4月5日に期限開始→8月4日を含む8/4以前に払い戻し
  • 4月6日に期限開始→8月5日を含む8/5以前に払い戻し
  • 4月7日に期限開始→8月6日を含む8/6以前に払い戻し
  • 4月8日に期限開始→8月7日を含む8/7以前に払い戻し
  • 4月9日に期限開始→8月8日を含む8/8以前に払い戻し
  • 4月10日に期限開始→8月9日を含む8/9以前に払い戻し
  • 4月11日に期限開始→8月10日を含む8/10以前に払い戻し
  • 4月12日に期限開始→8月11日を含む8/11以前に払い戻し

三か月定期

  • 7月1日に期限開始→7月31日を含む7/31以前に払い戻し
  • 7月5日に期限開始→8月4日を含む8/4以前に払い戻し
  • 7月6日に期限開始→8月5日を含む8/5以前に払い戻し
  • 7月7日に期限開始→8月6日を含む8/6以前に払い戻し
  • 7月8日に期限開始→8月7日を含む8/7以前に払い戻し
  • 7月9日に期限開始→8月8日を含む8/8以前に払い戻し
  • 7月10日に期限開始→8月9日を含む8/9以前に払い戻し
  • 7月11日に期限開始→8月10日を含む8/10以前に払い戻し
  • 7月12日に期限開始→8月11日を含む8/11以前に払い戻し

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