JR九州で定期と切符の損得が分かれる境目は、六か月定期の場合、通勤定期は平均して週に2.7日以上、通学定期は平均して週に1.5日以上乗るかどうかです。
はじめに
JR九州の運賃体系では定期と切符のどちらがお得か、公式運賃データから定期代の元を取る日数を分析します。
視覚的につかめるよう、グラフの縦軸に切符運賃、横軸に乗車日数を取って、赤色バーより右で定期が得、左で切符が得になるように並べました。見方がよく分からない場合は、別ページの読み方例をごらんください。(⇒損益分岐グラフの読み方は?)
幹線
通勤定期
JR九州の幹線における通勤定期は、距離による定期と切符の損得が分かれる使用日数の差がありません。
通勤一か月定期で定期が得になるのは、平均 約14.1日以上乗るとき、通勤三か月定期で定期が得になるのは、平均 約39.6日以上乗るとき、通勤六か月定期で定期が得になるのは、平均 約71.3日以上乗るときです。
週何回乗ればよいかは、以下の表をご覧ください。
通勤一か月 | |
---|---|
平均日数 | 14.1 |
最大日数 | 16 |
最小日数 | 12 |
週あたり使用日数 | 3.2 |
通勤三か月 | |
---|---|
平均日数 | 39.6 |
最大日数 | 44 |
最小日数 | 35 |
週あたり使用日数 | 3.0 |
通勤六か月 | |
---|---|
平均日数 | 71.3 |
最大日数 | 76 |
最小日数 | 66 |
週あたり使用日数 | 2.7 |
通学定期
JR九州の幹線における通学定期は、距離により定期と切符の損得が分かれる使用日数に差があります。
通学一か月定期で定期が得になるのは、平均 約8.0日以上乗るとき、通学三か月定期で定期が得になるのは、平均 約21.9日以上乗るとき、通学六か月定期で定期が得になるのは、平均 約40.9日以上乗るときです。
ただし、片道運賃が230円から380円の区間は割引率が低く割高です。この運賃区間は、
- 鹿児島本線で千早駅・香椎駅→博多駅
- 鹿児島本線で香椎駅→吉塚駅
- 鹿児島本線で福工大駅→博多駅
- 鹿児島本線で黒崎駅→小倉駅
- 鹿児島本線で折尾駅→小倉駅
に相当します。お使いの区間がちょうど割高だと残念ですね。
週何回乗ればよいかは、以下の表をご覧ください。
通学一か月 | |
---|---|
平均日数 | 8.0 |
最大日数 | 12 |
最小日数 | 6 |
週あたり使用日数 | 1.8 |
通学三か月 | |
---|---|
平均日数 | 21.9 |
最大日数 | 35 |
最小日数 | 17 |
週あたり使用日数 | 1.6 |
通学六か月 | |
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平均日数 | 40.9 |
最大日数 | 65 |
最小日数 | 32 |
週あたり使用日数 | 1.5 |
定期代と運賃で日数計算
乗車する区間の定期運賃と切符運賃がわかれば、以下の計算機で元を取る日数を計算できます。
複数の鉄道会社を乗り継ぐ定期の場合も、上のグラフでは損益分岐点がわかりませんので、実際の運賃で計算してみましょう。
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