オフピーク定期はピーク時間帯に改札に入ると普通運賃が取られます。しかし、ピーク時乗車を一か月定期で4日以下、三か月定期で13日以下、六か月定期で22日以下に抑えれば、オフピーク定期を使うほうが得です。
JR東日本は、首都圏近郊の路線でオフピーク定期券を発売します。
朝のピーク時間帯を避けて改札に入場しないといけない代わりに、通常定期運賃よりも15%以上(※2024年10月以降)値下げした通勤定期券です。同時に、通常定期運賃は従来から値上げされます。
もし朝の混雑ピーク時に改札に入場すると、オフピーク定期が適用されず、IC定期券のチャージ額から普通IC運賃を取られます。
しかし、通常定期運賃から15%以上も割安なため、ときどきピーク時間帯に普通IC運賃を払って乗っても得になる場合があります。
一か月定期
通勤一か月定期の料金を切符で往復する回数で換算すると、オフピーク定期が12.4回、通常定期が14.6回になります。
オフピーク定期券 | 通常定期券 | |
---|---|---|
切符往復回数 | 12.4回 | 14.6回 |
よって、往復回数で2.2回分がお得です。言い換えれば、片道で4.4回乗車分の金額が安くなっています。
ですので、朝の混雑ピーク時の乗車を4日までに抑えれば、オフピーク定期券を買うほうが得です。
朝の定例会議がある、子供を園に送る、うっかり寝坊したなど、どうしてもピーク時間帯に乗らざるを得なくても、オフピーク定期券での節約をあきらめることはありません。
三か月定期
通勤三か月定期の料金を切符で往復する回数で換算すると、オフピーク定期が34.4回、通常定期が40.9回になります。
オフピーク定期券 | 通常定期券 | |
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切符往復回数 | 34.4回 | 40.9回 |
よって、往復回数で6.5回分がお得です。言い換えれば、片道で13回乗車分の金額が安くなっています。
ですので、朝の混雑ピーク時の乗車を13日までに抑えれば、オフピーク定期券を買うほうが得です。ひと月平均で4日以内と考えれば、意外と使い道も出てくるのではないでしょうか。
六か月定期
通勤六か月定期の料金を切符で往復する回数で換算すると、オフピーク定期が61.0回、通常定期が72.4回になります。
オフピーク定期券 | 通常定期券 | |
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切符往復回数 | 61.0回 | 72.4回 |
よって、往復回数で11.4回分がお得です。言い換えれば、片道で22.8回乗車分の金額が安くなっています。
ですので、朝の混雑ピーク時の乗車を22日までに抑えれば、オフピーク定期券を買うほうが得です。ひと月あたり3.8日以下です。
浮いたお金で、モーニングライナーやグリーン車など有料着席列車に乗って通勤することも夢ではありません。
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