首都圏で鉄道に乗る時、SUICAカードかPASMOカードがあれば、相互利用が進んだこのエリアでは特定のローカル線に乗らない限り、ICカードの違いを意識することもありません。
しかし、
JR東日本の駅で「PASMO定期」は買えません。
また、
JR東日本以外の首都圏私鉄の駅で「SUICA定期」は買えません。
解説:取扱カード、相互利用カードの違い
鉄道事業者は、それぞれ一種類の交通系ICカードを取り扱うと表明してその利用団体に属しています。
自社が発行できるのは、取り扱いのあるICカードのみです。そのためJR東ならSUICAのみ、関東私鉄ならPASMOのみです。
他のICカードの利用者が自社路線でも利用できるよう、相互利用を広げていますが、他のICカード自体の発行扱いは行いません。
窓口、券売機を考えても、お客さんに発売する前に大量に準備する空のICカードは、一種類のみのほうが在庫効率が良いです。
事例:定期区間の片方が私鉄、もう片方がJR東の場合
私鉄の駅で定期券を発行すれば、PASMO定期になります。
もう片方のJR東の駅で定期券を発行すれば、SUICA定期になります。
定期券には正方向も逆方向もありませんので、お好きな方の事業者の駅で購入すれば、PASMOとSUICAを自分で決められます。
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