JR東日本の値上げは23年3月18日から、東武・西武・小田急・東急・相鉄の値上げは23年3月18日から、東京メトロの値上げは23年3月18日から、京急、京王は23年10月1日から、京成は24年3月16日からです。
首都圏のJR、私鉄、地下鉄の運賃改定日と値上げ額を一覧で説明します。また、値上げ前の切符、定期の購入が可能か解説します。
改定日、切符値上げ額
多くの会社は、23年3月18日購入分から切符運賃を定額で10円値上げします。これは、鉄道駅にバリアフリー施設を整備する費用を、利用者に広く負担してもらうためです。
東急電鉄、京王電鉄、京浜急行電鉄は鉄道部門の経営状況が厳しいため、従来の運賃を全面的に見直します。
鉄道会社 | 運賃改定日 | 値上げ額 (切符) |
---|---|---|
JR東日本 (電車特定区間) | 23年3月18日 | 10円 |
東武鉄道 | 23年3月18日 | 10円 |
西武鉄道 | 23年3月18日 | 10円 |
京王電鉄 | 23年10月1日 | 約 13.8% |
小田急電鉄 | 23年3月18日 | 10円 |
東急電鉄 | 23年3月18日 | 約 13.5% |
相鉄 | 23年3月18日 | 10円 |
京浜急行電鉄 | 23年10月1日 | 約 10.7% |
京成電鉄 | 24年3月16日 | 10円 |
東京メトロ | 23年3月18日 | 10円 |
都営地下鉄 | 予定なし | - |
定期券値上げ額
多くの会社は、23年3月18日購入分から通勤定期のみ定額で値上げします。この理由は切符と同じく、鉄道駅にバリアフリー施設を整備する費用を、利用者に広く負担してもらうためです。
東急電鉄は鉄道部門の採算改善のため、通勤、通学ともに定期代を全面的に見直します。
鉄道会社 | 値上げ額 (一か月通勤定期) | 値上げ額 (三か月通勤定期) | 値上げ額 (六か月通勤定期) |
---|---|---|---|
JR東日本 (電車特定区間) | オフピーク定期券 約 10%値下げ 通常の通勤定期券 約 1.4%値上げ ※バリアフリー料金も加算される 一か月280円、三か月790円、六か月1,420円 | ||
東武鉄道 | 600円 | 1,710円 | 3,240円 |
西武鉄道 | 600円 | 1,710円 | 3,240円 |
京王電鉄 | 約 14.1% | ||
小田急電鉄 | 600円 | 1,710円 | 3,240円 |
東急電鉄 | 約 13.8% | ||
相鉄 | 600円 | 1,710円 | 3,240円 |
京浜急行電鉄 | 約 11.9% | ||
京成電鉄 | 600円 | 1,710円 | 3,240円 |
東京メトロ | 370円 | 1,050円 | 1,990円 |
都営地下鉄 | 予定なし |
値上げ前に駆け込みで購入できる?
値上がりする前に、運賃改定日以降に使用する切符、定期を従来の価格で購入できます。ただし、JR東日本のオフピーク定期券は事前に買えません(後述)。
2019年10月に消費税率が8%から10%に引き上げられた際にも、値上げ後に使う切符や定期券でも、値上げ前の期間に従来の運賃で買えました。
参考までに、鉄道各社の公式情報へのリンクを掲載します。(一部のみ)
2023年3月18日初電車より鉄道駅バリアフリー料金の収受を開始します(西武鉄道公式)
JR東日本のオフピーク定期券は23年3月18日から発売します。従来の定期券購入は使用開始日の14日前から可能でしたが、新規開始の今回はこの取り扱いの適用範囲外です。
また、はじめて買うときは従来の定期券から継続購入はできず、すべて新規購入の扱いとなります。ですが以降は、オフピーク定期券を再度オフピーク定期券に継続購入できます。
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