中学高校古文 定期テスト対策

古文対訳

原文・現代語訳の対比でサクサク読める・わかる

今日はそのことをなさんと思へど - 徒然草 (兼好法師)

 原文と現代語訳の対比図解
今日はそのことをなさんと思へど、 今日はそのことをしようと思うのだが、
あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮らし、 思いがけない急用が先に出てきてその場に気を取られて過ごし、

・あらぬ : 関係のない

待つ人は障りありて、 待っている人は差し支えがあって、

・さはり[障り] : 差し支え(名詞)

頼めぬ人は来たり。 期待させない人はやって来る。

・たのむ[頼む] : あてにする(動詞四段活用)

頼みたる方のことは違ひて、 あてにしている方面のことは外れて、
思ひ寄らぬ道ばかりはかなひぬ。 思いがけない方だけは成就した。
煩はしかりつることは、 めんどうだったことは、

・わづらはし[煩はし] : 面倒だ(形容詞シク活用)

ことなくて、 無事に済んで、
易かるべきことは、 容易なはずのことは、

・やすし[易し] : 簡単だ(形容詞ク活用)

いと心苦し。 たいそう気がかりだ。

・いと : たいそう(副詞)

日々に過ぎゆくさま、 毎日が過ぎていく様子は、
かねて思ひつるには似ず。 前もって考えていたのとは違っている。
一年のうちもかくのごとし。 一年の間もこのようである。

・かく : このように(副詞)

一生の間もまたしかなり。 一生の間もまたそのようである。

・しか : そのように(副詞)

かねてのあらまし、 前々からの予想が、

・あらまし : 予期(名詞)

みな違ひゆくかと思ふに、 ことごとく外れていくかと思うと、
おのづから違はぬこともあれば、 たまたま外れないこともあるので、

・おのづから : たまたま(副詞)

いよいよものは定め難し。 ますます物事は決めておきにくい。
不定と心得ぬるのみ、 定まらないものと理解しておくことだけが、
まことにて違はず。 真実であって間違いない。