中学高校古文 定期テスト対策

古文対訳

原文・現代語訳の対比でサクサク読める・わかる

はしたなきもの - 枕草子 (清少納言)

 原文と現代語訳の対比図解
はしたなきもの。 きまりが悪いもの。

・はしたなし : きまりが悪い(形容詞ク活用)

異人を呼ぶに、 他の人を呼んでいるのに、

・ことひと[異人] : 他の人(名詞)

我ぞとてさし出でたる。 自分だと思って出ていくこと。
物など取らする折は、 物など与える際は、
いとど。 なおさら(きまりが悪い)。

・いとど : よりいっそう(副詞)

おのづから人の上などうち言ひそしりたるに、 たまたま人の身の上など口に出し悪く言ったところ、

・おのづから : たまたま(副詞)

幼き子どもの聞き取りて、 幼い子が耳にして、
その人のあるに言ひ出でたる。 その人がいる時に言い出してしまうこと。
あはれなることなど、 かわいそうな話など、

・あはれなり : かわいそうだ(形容動詞ナリ活用)

人の言ひ出で、 人が話し出し、
うち泣きなどするに、 泣いたりするときに、
げにいとあはれなり、 ほんとにとてもかわいそうだ、

・げに : ほんとうに(副詞)

・いと : たいそう(副詞)

など聞きながら、 などと聞くけれども、
涙のつと出で来ぬ、 涙がさっと出てこない、

・つと : さっと(副詞)

いとはしたなし。 非常にきまりが悪い。
泣き顔作り、 泣き顔を作り、
気色異になせど、 態度を異なるよう変えても、

・けしき[気色] : 様子(名詞)

・こと[異] : 異なっていること(名詞)

いとかひなし。 まったく効果はない。
めでたきことを見聞くには、 喜ばしいことを見聞きするときには、

・めでたし : すばらしい(形容詞ク活用)

まづただ出で来にぞ出で来る。 まっ先にひたすら出てくる。