中学高校古文 定期テスト対策

古文対訳

原文・現代語訳の対比でサクサク読める・わかる

ありがたきもの - 枕草子 (清少納言)

 原文と現代語訳の対比図解
ありがたきもの。 めったにないもの。

・ありがたし : めったにない(形容詞ク活用)

舅にほめらるる婿。 舅に褒められる婿。
また、 また、
姑に思はるる嫁の君。 姑にかわいがられる嫁(の方)。
毛のよく抜くる銀の毛抜き。 毛がよく抜ける銀の毛抜き。
主そしらぬ従者。 主人の悪口を言わない召使い。
つゆの癖なき。 少しの癖もない人。

・つゆ : すこしも(副詞)

かたち、心、ありさますぐれ、 容貌、精神、様子が優れ、
世にふるほど、 この世で日を送る間に、

・よにふる : 年月を経る

・ほど : 間(名詞)

いささかの疵なき。 少しの欠点もない人。
同じ所に住む人の、 同じ所に暮らす人で、
かたみに恥ぢかはし、 互いに気がねし合い、

・かたみに : お互いに(副詞)

いささかの隙なく用意したりと思ふが、 少しの油断もなく気を配っていると思う人が、

・ようい : 心遣い(名詞)

つひに見えぬこそかたけれ。 最後まで見せないのはめったにない。

・かたし : めったにない(形容詞)

物語、集など書き写すに、 物語や歌集など書き写すときに、
本に墨つけぬ。 原本に墨をつけないこと。
よき草子などは、 立派な書物などは、
いみじう心して書けど、 非常に注意して書くが、

・いみじ : はなはだしい(形容詞シク活用)

必ずこそきたなげになるめれ。 必ずきたなくなるようだ。
男女をば言はじ、 男女の仲は言うまでもない、
女どちも、 女同士でも、
契り深くて、 固く約束して、

・ちぎる : 約束する(動詞四段活用)

語らふ人の、 親しく交際する人で、

・かたらふ : 親しく交際する(動詞四段活用)

末までなかよき人かたし。 最後まで仲の良い人はめったにいない。